OS X上でソフトウェアの導入を単純化するパッケージ管理システムのひとつであるHomebrewを導入しました。これまで使用していたMacPortsに比べ依存関係でインストールされるソフトウェアが少ないという点が気に入りました。MacPortsはOS X標準でインストールされているソフトウェアを利用せず、新規にすべてのソフトウェアをインストールする特徴がありました。HomebrewはOS X標準で準備されているソフトウェアを出来るだけ利用する設計になっているので重複することを抑えられます。また、MacPortsと同様、独自のディレクトリへインストールされますが、シンボリックリンクを /usr/local/bin
へ張ってくれるので余計なトラブルを避けられそうです。他にも覚えるコマンドが少なく済みそうなのも魅力のひとつです。 🙂
導入するには以下3つの環境が整っていなければなりません。また、なによりもターミナルのあの黒い画面を見てもビビらない勇気を持っている方が対象となります。
- OS X 10.5+ (OS X 10.6+ 推奨)
- Command Line Tools or Xcode
- Java (10.5: Update10 or 10.6: Update9)
XcodeをApp StoreからインストールしただけではCommand Line Toolsはインストールされていません。Xcodeを起動し、[環境設定]=>[ダウンロード]からインストールします。Javaのインストールはターミナルを起動し $ java -version
と入力しリターンキーを押します。既にインストールされていればバージョンが表示され、されていなければインストールを促すダイアログが表示されますのでインストールを行ってください。
次にPathの読込み順を入れ替えます。冒頭でも説明しましたが、ソフトウェアは /usr/local/bin
へインストールされますので、先頭で読込まれるように設定しましょう。慣例に従えば ~/.bashrc
or ~/.bash_profile
へ設定を書き込みます。
export PATH=/usr/local/bin:$PATH
または、直接システム環境変数を /usr/local/bin
が1行目に来るように書き換えます。
$ open /etc/paths
導入
$ ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.github.com/mxcl/homebrew/go)"
$ brew doctor #動作チェック
$ sudo chown -R $USER /usr/local #権限の変更
$ brew update #アップデート
$ brew upgrade #アップグレード